新しい旅を始める前に書くつもりだった事何かを取りに行こうとして、 あれ、何をしにここにきたんだっけ?なんてこと、よくありますよね。 えっ?ないの? それはあなたの脳がフレッシュなのでしょう。 羨ましいです。 だいぶ前になりますが大学の友人と20年ぶりくらいに会った時、 彼らが実に鮮明に学生時代の事を覚えていて驚きました。 加えて自分が友人達にどう見られてきたかとか、 どう思っていたのかなんて事も知ってしまってですね。 少しばかり落ち込んだ事もあります(笑) 自分にとって都合の良い事しか覚えていないものなんだな。 確かにロクでもない人間だったかもしれない。 過去には戻ってやり直すことは出来ない。 すまん、許しておくれ。 少しはまともになれてたらいいな、どうかな? 今なお自信は全くありません(笑) 記憶というのは曖昧で、良いものであれ、悪いものであれ、 よほど強い印象を残した場面しか刻まれないのかもしれない。 そして長い年月はそれすらも薄れさせていく。 いかん、前段が長すぎた。 つまり記録しておく事で記憶をカバーしようと思ってこのブログを 久しぶりに更新する事にしました。 備忘録です。 2022年、今年はブレルナにとって大きな出来事があった。 結成から、いやその前からずっと活動してきた相棒でもある水野君が バンドから離れる事となったのである。 20年以上、どちらかと言えば報われない事の方が多い日々の中(笑) それでも一喜一憂しながら歩んで来れたのは、 水野君の大らかな性格に救われた部分がとても大きい。 ブレルナ結成前、いくつかのバンドを経て、二人だけで活動していた頃だったと思う。 自分自身が本当に次に何をやれば良いのか、どんな音楽を作れば良いのか 分からなくなってしまった事がありました。 週一回、3時間、スタジオには入るものの、ほとんど演奏もせず雑談するだけ。 普通だったら愛想尽かすでしょ? でも彼は付き合ってくれたんだよね。それこそずっと。 なんか曲作っても、いつも褒めるから水野君の言うことは信じられないよとか 言ってたのに。 本当ひどいやつだね、俺は(笑) そして2006年にブレルナを作るきっかけとなった音源制作の事。 パソコンがあればCDを自分で作れる! 浅はかな俺は舞い上がり、ローンを組んでパソコンと 録音ソフト&オーディオインターフェイスを購入した。 初めてのパソコンで、しかも廉価版とは言えプロのスタジオで使われているものとの格闘。 この音源を作っていた時の自分は曲作りからかなり狂っていたと思う。 思い入れが強かったと言えばそうなんだが、あまりにも根を詰めてしまったので 最終盤に壊れてしまった。 分からない事だらけのパソコン用語を死ぬほどググりながら、 それでも分からなくて発狂していたのだから当然か。 ミックスダウンやらエフェクトの掛け方やら、分からない事ばかり。 今から考えてみても良くやったよ。俺は頑張っていたんだよな(笑) もう限界だなって思って、水野君に立ち会って欲しいと頼んだら来てくれてね。 相変わらず良いよ良いよとしか言わないから あんまり参考にはならなかったんだけど(笑) 嬉しかったんだよ、俺は。 本当に救われた。 あの日、その当時住んでた家の前の小さな公園で確か缶コーヒーかなんか 飲んでた時の風景。 今でもはっきり覚えてる。 2009年からの第二期ブレルナ。 水野君が仙台に転居してもなお、忙しい日々の時間を掻い潜りながら活動は続いた。 あの頃はライブが終わると狂ったようにメンバーで呑み続けたな。 とても楽しかった。 水野君は宇宙人みたいなところがあるから、 何言ってんだか分からない事がよくあったんだけど それが良くてね(笑) ムードメーカー。 俺にはない稀有な才能を持っていたよ。 2015年から大道芸バンドとして活動を始めて、彼の持ち前の明るさが 青空の下、活動するブレルナにとても似合っていたと思う。 2022年5月3日。 最高の青空の下、水野君最後のライブ。 あんまり練習する時間もなかったけど良いライブになったと思う。 この日は終了後に俺の家でささやかなお別れパーティーをした。 お酒も呑んでいたからかもしれないが、俺と阿部ちゃんで買い出しに行っている時から これで最後なんだと思ったら泣きそうになった。 そして呑んで、やはり堪えきれずに泣いた。 空気を変えるように、打ち上げ番長の阿部ちゃんがバカな話しで盛り上げたので 酒も呑んでいたので俺と阿部ちゃんは水野の頬にチューをしハグをした。 証拠写真はあるが門外不出です。 昔、俺と阿部ちゃんは、呑みすぎると喧嘩して最後にチューをしてハグをするという 習わしがあった。芸とか余興とかかもしれない。 その時、水野君にもしようとすると、彼は全力で拒否するんだよね(笑) そりゃそうか(笑) でもこの最後のパーティーの時、水野君は受け入れたんだよね。 なんかその時、彼の気持ちが伝わったんだ。 観念しただけか(笑) パーティー終了後。 俺の家に泊まる水野君と帰る阿部ちゃんが最後のハグをしていた。 阿部ちゃんも少し涙ぐんでいたように俺には見えた。 記憶はやがて消えていくかもしれない。 でも忘れたくない思い出だけは、強い想いだけは消えないと信じたい。 少なくてもこの人生が終わるまでは。 最後に水野君との出会いを。 20代の終盤、ソロ活動していた自分のライブを観て、 良かったよと声を掛けてくれた女性がいました。 彼女もシンガーで今度ライブやるからと言うので遊びに行った時の事。 他のバンドメンバーとは一線を画するように、 一人楽しくクルクル回転しながら弾いているベーシストが。 それが水野君でした。 そりゃそこに釘付けになるがな(笑) ライブ終了後、彼女に「あのベースは手放してはダメ。面白いよね彼は」 って言ったんだよね。 それがその後、ずっと一緒に活動する事になるなんてね。 それくらい印象が強かったんだ。 だからその時の風景も目に焼き付いているんだよ。 思い出はたくさんある。 でも案外、残された時間は短いんだよね。 第四期ブレルナ。 少しづつ準備を進め、先日お披露目ライブをフェスでやるという 暴挙に出ました(笑) まだまだです。 本当にいつも試練ばかりです。 それでも先へ進まないといけない、いや進みたい。 まだ何か出来るはず。 楽しい事が待ってるはず。 ワクワクしているんだ、俺は。 未来がどうなるかなんて誰にもわからないからさ。 そうでしょ?
by bureruna
| 2022-11-12 19:22
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